06/ 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 31./08

スポンサーサイト 


--.--.--(--)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

trackback -- |comment -- | 記事編集

go page top

『劔岳 点の記』 


2009.07.03(Fri)

劔岳
確かに贅沢な撮影である。2年の撮影期間、CGは一切なし、しかもほぼ順取りなど今の日本映画では考えられない事である。そして山の景色は例えようも無く美しい。あの木村大作氏でなかったら出来なかっただろう思う。過酷な自然条件に耐え、それを成し遂げたスタッフ、キャストもまた本当に素晴らしいと思う。だが敢えて言う。この作品を正面から批判しない限り日本映画はいつまでたっても駄目なのではないか。有り体に言えば、自己満足。残念ながら、祭りに参加した人間だけが得られる高揚感に酔っているようにしか思えないのである。
涙を流す人間を見ればつられてもらい泣きする。苦しそうな顔を見れば苦しくなる。ある心理学者によれば観客の心理はその程度らしいが、であっても、そうした表情を漫然と写すだけならそれは演出とは呼ばないだろうし、演出が無ければ映画とは呼べない。ホワイトアウトに遭遇した時の不安さ恐ろしさ、山にさす神々しいばかりの光を見た時の敬虔な気持ち、登頂を果たした時の達成感などなど、心にひとつも響いてこないのである。
本物を撮れば即ちリアルなのだろうか。そんな事がないことは重々分かっているベテランの木村氏でさえ見誤ってしまうのである。映画とはつくづく難しい。撮影の苦労を見せる事はフレームの外を見せることではないなのか。半端なドラマなどいらないから、いっその事ドキュメンタリーにしてくれた方が余程好かった。そう、おそらくメイキング映像があるのなら、その方が何百倍も面白いはずである。
本物にこだわったという割に確実に合成されたショットが二カ所、もしかしたら合成かもと思われるショットも二カ所あった。100%フィルムで撮影されている訳でもなさそうである。そんな些細な事でも観客を鼻白ませるには十分なのである。

category: 映画のはなし About Movies

trackback(0) | comment(0) | 記事編集

go page top

« 結婚披露パーティーにて。  | h o m e |  忘備。[memorandum.] »

コメント

go page top

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

go page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://cinemato.blog23.fc2.com/tb.php/97-2074350e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

go page top

FC2 Blog Ranking

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。