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『アラビアのロレンス』をテキストとして~北原さんからのメール。["Lawrence of Arabia" to be a text~Mail from Mr.Kitahara.] 


2009.02.05(Thu)

麻生総理のよく使うことばに「矜持」というのがありますが、なにに重きを置くかということを、自らに問うことが大切なように思います。キャメラマン或はミキサーとして、いち技術者の「矜持」や理念の中心を見直してみたいと以前より考えていました。どうなのでしょうか、たとえば今、引き画を撮りたいと、しかもすごく引いた画を撮りたいと思うとき、撮影者のなかでなにかしらの躊躇は起こるものなのでしょうか?アンゲロプロスでもなんでもいいのですが、共通のテキストとして『ロレンス』を用いるならば、ここそこにでてくる「全景」は果たして今も、なんの逡巡もなしに撮り得るものなのでしょうか?
以前、撮影で観客席を取る時に、エキストラを100人いれて撮影し、後はそれを「移植」して、あたかも満員の状況を作るという方法がとられたのですが、これはキャメラマンとしては一体どうなのでしょうか?もちろん様々な「大人の事情」をふまえて納得して撮影にのぞんでいることと思いますが、もし忸怩たる気持ちがあるのでしたら、いかなる納得の仕方があるのかうかがってみたいです。
たとえるならば「合成」は近代における「電気」みたいなもので、映像表現の世界では、もはやそれなしでは考えられないものなのでしょう。『ロレンス』の時代はそれがなかった。今という時代はそれが「ある」のだから使う。それでいいと思うのですが、ぼくが気にしているのは、物事に向かううえでの人の心の機微ともいえる「態度と配慮」なのであります。
ぼくたちが迎えているのは、技術的な革命であることは間違いありません。しかしそこでテクノロジーと人の心の歩みゆきの間に齟齬をきたしているのであるなら、それはなるべく早期に抽出し、明確化しなければならないと考えます。さもなくばせっかくの進化(?)も実をつけないままの枯木となってしまうでしょう。
あらためて『ロレンス』はいいテキストになるでしょう。ぼくも演劇少年のはしくれです。一回性の大切さも理解しているつもりですが、もし大木さんが、ふたたび65ミリの『ロレンス』を観たなら、必ずや撮影技術や撮影そのものへの「態度と配慮」に想いをはせることと確信しております。
キャメラマンは砂漠のような、画的に平坦で変化に乏しい難しい舞台での撮影に何を考えるのでしょうか?先日観た『ワールド・オブ・ライズ』も中東が舞台でしたが、『ロレンス』の経験を踏襲しているようでもあり、また何かを失っているようにも感じました。
とここまで一気に書いてきたのですが、毎度のことながら支離滅裂ですね。伝わるものなのか一抹の不安はあります。いつも気にしているのは、技術のひとり歩きは困るということです。技術の進歩とそれを使う人間の心の成熟は、ともに足並みをそろえなければ、大きな価値を生み出すことはできないでしょう。デジタルだのはいったん棚にあげておいて、今こそ、ぼくたちは何を撮りたいのか、何を表現したいのか、そんなことをもう一度問い直すいい時期だと思っております。お手透きのときにでも考えをうかがわせてください。

category: 【オープンルーム】Bulletin Board

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