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『ミルク』["Milk"] 


2009.05.01(Fri)

milk

一般の人にとって「希望」というキーワードがこれほど切実に感じられる時代もあまり無いだろうが、70年代までの米国においては、マイノリティー、取り分けゲイにとって「希望」は望んでも遥か遠い夢であっただろう。ゲイを含むマイノリティー差別の問題を解決するのは、2009年の今でさえ、容易なことではない。当時、差別感情は想像以上のものだったはずだが、その困難に立ち向かいゲイ解放を勝ち取った運動家のハーヴィー・ミルク(1930-1978)の半生を映画化することは、自らもゲイであることをカミングアウトしているガス・ヴァン・サントには至極当然なことであっただろう。ただ、ショーン・ペンの巧みさに見とれてしまって、全体としての印象が今ひとつ定まらない。それほどまでショーン・ペンの演技は圧倒的だった。
逆に言えば、ペンの演技を引き出したサント監督の手腕でもあるし、巧みな構成は何の破綻も無かったということである。撮影のハリス・サヴィデス(『エレファント』03『アメリカンギャングスター』07など)もそつのない仕事をしている。当時の膨大な記録映像のなかから選ばれたフィルムを作品の随所に挟み込んで、あの頃の空気を見事に再現している。画質がかなり違うのにも関わらず、そのつながりもまるで気にならない。

category: 映画のはなし About Movies

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コメント

映画の日はロードショー
ぼくも昨日観てきました。ペンもいいけれど、ほかのキャスト、スタッフもみな本当に素晴らしかったです。これが別格なのではなく、あたりまえとしたとき、では自分の境遇や能力はどうだろうかと、そんなことを考えてしまいました。
映画の美しさにたくさん泣けて、そのまま「バーン・アフター・リーディング」へ。こちらはコーエン兄弟版「パルプ・フィクション」で、ゲラゲラではないけれどププっと笑えるところがよかったです。
【2009/05/02 12:54】
URL | きたはら #- *編集*

元気ですね~。ボクは映画館のはしごは疲れてしまってもうだめです。
世界を相手にする映画とドメスティックで満足している映画の違いなのでしょうが、
何とも・・・。
【2009/05/02 23:22】
URL | sumio #- *編集*

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