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リスクを負う。[A risk is taken.] 


2009.03.25(Wed)

カメラアシスタントからキャメラマンに成ろうと決意した時、それから先のことを考えて、物凄い恐怖に襲われた。アシスタントでいる限り仕事はコンスタントに入って来る。会社勤めとは行かないまでもそれなりの安定した収入を得られていたからだ。キャメラマン宣言をするということはその収入源を断ち切ってしまうということである。大袈裟にいえば自身の生存の危機である。そのリスクに立ち向かえたのは、やはりキャメラマンに成りたいと言う強い念いと共に、このままずっとアシスタントを続けていることは出来ないというもう一つのリスクであった。結局のところ、わたしの場合は何かをしたいという念いだけでは身体は動かないらしい。崖っぷちに立っても進退窮まらなければ下を流れる川に飛び込む勇気を持てない。
例えばボランティア。それが如何に素晴らしい行いであったとしても自分の生活や収入を犠牲にしてまでそれをすることはない。リスクを負うということは覚悟や理想だけではなかなか出来るものではない。そう思っている。外国でボランティアの意識が高いのは、それをしても自分の生活や仕事に影響がないだけの社会的コンセンサスとシステムが出来上がっているからに過ぎない。人を動かす原動力は強い念いよりはより強い危機感なのではないだろうか。念いには夫々の温度差があるが、喰えないことは人に共通したリスクであり、そうなって初めてもう一方の(希望を伴った)リスクを選ぶことが出来る。
実は、RED ONEを買ったのも、このカメラで何かしてやろうというよりはこのままでは自分自身のキャメラマンとしてのキャリアが危うくなるかも知れないというかなりの危機意識が働いたからだ。今の私にとって車一台分の金額をカメラに掛けることは決して大抵のことではない。
今、新しいカメラのテストも兼ねて短篇映画を作ろうかと考えていて、色々な人に声を掛けているが、自分に就いてくれる助手さんたちには未だ話をしていない。スケジュールが完全に決まった時点で声をかけようと思う。その時空いていたら手伝って貰う。自分の生活を犠牲にしてまでこれをやれとは言えなし、声を掛けた時点で彼らは断れなくなってしまうからだ。RED ONEに対する興味を満たすことと収入を得ることとを天秤にはかけさせられない。リスクを負うのはわたしだけで十分である。

category: 日々是好日 Days

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