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『愛、アムール』『孤独な天使たち』"AMOURE" "IO E TE"【No.227】 


2013.08.25(Sun)

 先週ようやく観たハネケの『愛、アムール』とべルトリッチの『孤独な天使たち』は、奇しくも、二作品とも閉ざされた空間の中で物語が展開する。前者はパリのアパルトマンでの老夫婦を、後者はアパートの地下室での姉弟を描いているので、似ているところはないはずだが、妙に印象がだぶっている。おそらく、限られた登場人物の精緻な心理描写、閉鎖空間によって制限されたカメラの動きがもたらすストイックな映像などが共通した印象をもたらしているのだろう。(無論、ストイックといっても、手持ち撮影/移動撮影全盛の昨今、比較的というエクスキューズを付けてのことだ。各々トラッキングやスティディカムなどで映像にバリエーションを付けているが、その動きはゆったりとして、あくまでも対象を確実に捕まえようとする意思のようなものを感じる。)
  ハネケの作風を乱暴に一言で言ってしまうと、思わせぶりが巧み、ということかもしれない。明確にあるであろう自身の作品意図を曖昧にはぐらかし、刺激的な展開とその解釈を観客に委ねる作り方は、時として我々を置き去りにしてしまうような所がある。だが今回の作品を見る限り、そうした解りづらさはない。何よりも、老夫婦を演じるジャン=ルイ・トランティニヤンとエマニュエル・リバの演技が揺るぎなくかつ明快であるので、観客の解釈に大きなズレはないように思える。個人的な経験に照らせばいささか身につまされる話だが、これまでのハネケ作品と比べると、妙に納得させられた。2012年、フランス/ドイツ/オーストリア、127分。
アムール孤独な天使たち 
 一方、ベルトリッチの十年ぶりの新作は、車椅子生活をおくる監督の心情を色濃く反映させているように思える。自分の殻に閉じこもる少年が薬物依存に苦しむ異母姉との出会いを通して大人として脱皮する。その瞬間を捉えたベルトリッチの感性の瑞々しさ。七十を越えて逆に若返ったようにさえ感じる。デヴィッド・ボウイの"Space Oddity"のイタリア語版”Ragazzo solo, ragazza sola (孤独な少年、孤独な少女)“に合わせてダンスをする少年少女のシーンは美しく切ない。2012年、イタリア、97分。

category: 映画のはなし About Movies

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