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MY GEAR 


2013.08.05(Mon)

 ムービーカメラは、その値段を考えれば、それを所持することは夢のまた夢であった。ランニングコストも馬鹿にならない。だから映像を個人的に撮るにはビデオカメラしかない。映像の制作に携わる者としてはひとつぐらいそれを持ってしかるべきなのだろうが、それでもビデオカメラなるものを買ったことはなかった。フィルム育ちの僕に電子デヴァイスが映し出す映像は紛い物に見えた。3年もすれば古くて使い物にならなくなってしまうビデオ機材の短命さも僕に機材購入をためらわせてきた。だからRED ONEの登場はまさに革命的だった。このカメラが発表された時、ようやくフィルムのクオリティに近いものがデジタル撮影機でも撮れると思った。開発に米陸軍が関わっていると聞き、日本製のやわな多機能カメラとはまるで違う思想で作られていることも知った。10年は使えると確信した。無理をすれば何とか買える値段だったことも決め手の一つだった。発売から2年過ぎた2009年春、ようやく決心がついて(何しろ高い買い物である)RED ONEを手に入れた。
 CMの現場で使うことは始めから想定していなかった。元を取るなどという考えもはなから無かった。そもそも商売のセンスは僕にはない。ただただ映画が撮りたかっただけだ。僕のキャリアではメジャーな作品にお呼びが掛かるようなことはまずあり得ない。ならば低予算のインディーズ作品が僕の戦場になる。インディーズではカメラのレンタル代すらままならないことが多いと聞く。それならせめてカメラぐらいは自前で用意しておくに越したことはない。それに、これならインディーズで映画を撮っても目を背けたくなるような画質から抜け出せる。自分の作風からしてカメラを必要以上に振り回すこともない。これで必要かつ充分だ。そんな単純な思いからカメラを買ったのだった。その後、CMの現場でもデジタル撮影の波が押し寄せて来たので、何度かは自分の機械を使わせてもらったが、目的はあくまで映画にある。レンズはCineo Visionのセットレンズ(24,35,50,85)に加えて、Red Zoom18-50とCine Varotal 25-250 が手元にある。Sachtler Studio7+7とRonfordの三脚もあるので、そこそこの撮影なら何ら問題はないはずだ。
 おそらくRED ONE はフィルムライクな、最初で、最後のデジタル撮影機である。それ以降に出たカメラはDSLRを意識してか小さくなりすぎた。小型になることで獲得できたアングルの自由度が反って映像を安っぽいものにしているように感じられてならない。物理的な不可能性は映像の品性を保つ、などと言うと嘲笑されそうだが、僕は本気でそう考えている。(そんなキャメラマンが一人ぐらい居てもいいだろ?)映画製作において、カメラの存在はいわば旗のようなものだ。ある程度の大きさがあって、その存在をスタッフの誰もが感じ取ること。映画制作にとって、それは極めて重要なことだと考えている。そもそも馬鹿でかいレンズと小さなボディーの組み合わせは画的に美しくないではないか。そんな訳でRED ONE (MX)が、僕の、最初で、最後のデジタル撮影機である。

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