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『アバター』新しい映画の形。["Abatar" The shape of movies to come.] 


2010.01.19(Tue)

3Dカメラ
ジェフリー・カッツェンバーグ(ドリームワークス・アニメーションSKG)、キャメロン監督、スピルバーグ監督

3Dを観るなら最高の環境で、と言う皆さんのアドヴァイスにしたがって、川崎のIMAXシアターで吹き替え版の『アバター』を観る。事前購入で前めの中央席(E19)を確保。おそらくは3Dを観るにあたってのベストポジションだろう。ほぼ視界一杯に広がる世界は今まで観たことのある“立体映画”とは一線を画すものだった。以前、「わたしは3Dに関しては懐疑派である。」と書いた。だがその考えは早々に改めるべきかもしれない。サイレントからトーキーへ、モノクロからカラーへ、そして平面から立体へ。映画はまた新たな地平を獲得しつつある。無論、細部を具に検証するなら改善すべきことはたくさんある。だが、これから人々の足を映画館に向かわせる動機として、3Dというのは強力な武器になるだろう。最近高所が苦手になって来たわたしはしばしば足の竦む思いをしたが、2Dではまずあり得なかった事である。
作品内容に関しては書くべき事もない。宮崎駿的世界、ネイティヴアメリカン的世界観に、やはりハリウッド的な勧善懲悪がプラスされていて、観る前から結末は知れている。シガニー・ウィバーはSFが一番似合う事を再確認した。3Dの威力を誇示(?)するには最適の題材であったとだけ言っておこう。
以下に一キャメラマンからみた課題を述べることにする。
新しい技術は新しい手法を必要とする。従来のモンタージュ・カット割りという考え方は一旦白紙に戻すべきだろうと思う。眼前に広がった映像の上では観客の視線はあたかも舞台を観るように自在に移動する。例えばわたしはビデオモニターに向かってレポートを口述する主人公の顔など観ずに、画面の隅に写っているディスプレーの文字を一生懸命読んだりしていた。ここを見せたいと言う制作者の意図とは裏腹に、大きく立体的に広がる画面の中で我々は思いのままに視線を彷徨わせる。シークエンスを一塊に呈示してもらった方が物語に集中出来る。そう考えるとワンシーンワンカットの方が3Dには相応しいだろ。また主観撮影は最も効果的な方法となるだろう。キャメラマンのレンズの選択も限られてくるような気がする。特にクローズアップなどほとんどいらない。ワイド系から50mmまでがあれば事は足りてくる。望遠系は特殊な場合を覗いて鬱陶しいだけである。何故ならレンズのボケは人の眼のそれとは違うからだ。キャメラマンの役割としては、今まで以上に何処から観るのかという事が重要になってくる。
通常の映画なら1秒間に24駒で撮影されるが、3Dの場合は倍の48駒で撮影してそれを交互に見せる事で立体感を得ていると聞いた。そのせいかどうか、二本立てを観た後のような疲労感に襲われたが、他の人はどうだっただろうか。いわゆる3D酔いも感じたし、わたしは普段眼鏡をかけていないので、耳が痛くなって時々眼鏡をはずさざるを得なかった。この先技術が進めば、もう少し負担の少ない装置が出てくるだろうが、究極はホログラムのように裸眼で立体に見える事だろう。そこに行き着くにはもう少し時間がかかりそうだ。速い動きに対しても違和感がある。もう少しスムーズにする為にはコマ数が更に上がらなければならない。
3Dの話題とは少し離れるが、最新のCG技術は凄いの一言。ナヴィの表情や動物の筋肉の動きなど、本当に存在感がある。キャプチャー技術の精度には眼を見張るものがある。『2012』でも感じた事だが、これだけ技術が進むとキャメラマンの個人的な感性などどうでもいいような事にならないだろうか。わたしとしては映画がこれ以上工業製品のようにはなって欲しくないのである。手触りのようなものを何処かに残しておきたいと思うのである。果たしてそれが可能か。今後、映画製作システムは大きく変化していく。どう転ぶかは兎も角として、3Dの登場は確実にその契機となるだろう。ビフォア3D、アフター3Dという言葉が出て来てもおかしくはない。

category: 映画のはなし About Movies

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コメント

ご無沙汰しております
はじめてコメントさせて頂きます。
某撮影技術会社のVEで、何度かご一緒させて頂いているモノです。
(VEタカハシとシネアルタと、その時はボクはアシスタントでした。)
恥ずかしながら、このブログで勉強させてもらっております。
本来はVEが世間に最新技術を広めていくべき所ですが、機材リリースのスピードに
ついていくのがやっと、といった感じです。

弊社も3D撮影をやっており、今年はひょっとすると通常の撮影案件に及ぶのではないか、
と思う程のビッグウェーブです。
(今年はサッカーワールドカップもありますし)
日本映画の3D撮影に関しては、撮影時の機動性や撮影/ポスプロのコストを考慮すると・・・
かなりの大作に限られてしまうと思います。いろいろな意味で大作、話題作になるかと。

Cinealtaに限らず、3Dでも7Dでも、またよろしくお願いいたします!
【2010/01/20 15:05】
URL | TAKI #mQT/cvaE *編集*

こちらこそご無沙汰です。コメント有り難うございます。
確かに新しい技術のリリース早すぎます。
年寄りには辛いです(W)
玉石混淆なので冷静に見ていかないととんでもない事になりますね。

3Dもそろそろ勉強しなければならないと思っていますので
いろいろと教えて下さい。

ではでは。
【2010/01/21 08:39】
URL | sumio #- *編集*

ぼくは、フジのファインピクス3Dを買って遊んでいます。おもちゃですが、それでもなかなか面白いですよ。
【2010/01/21 22:51】
URL | m.hasui #- *編集*

裸眼で立体に見えるのはいいですね。
でも、FinePixの実物を見た事がないので
モニター上でどのように見えるのかイメージできません。
今度見てきます。

【2010/01/22 21:56】
URL | sumio #- *編集*

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