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『チェンジリング』["Changeling"] 


2009.02.26(Thu)

チェンジリング
母親クリスティン(A.ジョリー)と息子の日常がさりげなく描かれる冒頭のシーンから眼を奪われる。特に、クリスティンが息子を学校まで送り職場へと向うシーンの素晴らしさ!路面電車のガラス越しに画面奥へと遠ざかっていく息子の姿があり、電車に乗ったままそれを見送るでもない母親の横顔がある。息子の奥へ向う運動と母親の水平方向の動きを見よ。これから起こることの全てがこの奇跡的なショットに収められているのだ。映画の豊饒さとはこういうことを言うのではないだろうか。
クリスティンが行方不明だった(偽の)息子を駅で出迎えるシーン。彼女を写したショットは全て不安定な動きをしている。一方ここで初めて登場するL.A.P.D.の警部(J.ドノバン)は、あたかも立ちはだかる壁のように、フィックスで捉えられている。この見事な対比。さらに病院での医師との二つの対決シーンでは、始めクリスティンはブラインド越しの光の中に描かれ、ブラインドの影が彼女の目のあたりに落ちている。サインをきっぱり拒む次のシーンでは光はしっかりと彼女の顔を照らしている。どこを切り取ってもこのように巧みに計算されたシーンやショットがある。撮影設計のお手本のような映画だと思う。イーストウッドの功績なのかトム・スターンのそれなのか定かではないが、相変わらず素晴らしい撮影である。
難を言えば、望遠レンズによく見られるような色収差が随所で見受けられた。それが光学的な理由なのか、D.I.によるものなのかはっきりしない。さらにはラティチュードを極端に狭めているため(こちらも現像処理なのかD.I.によるものなのか分からないが)所々でビデオライクな画調に成っているのが惜しまれる。
イーストウッドの職人芸とも言える語り口は自在に観客のエモーションを操る。そして実に明快に“Hope”という言葉をクリスティンに喋らせる。そこに至るまでの巧みさ。劇中で語られるアカデミー賞の話題はイーストウッド自身の賞レースへの思いの吐露であろうか。それだけで終わらず、それさえもが“Hope”へ繋がる控えめな伏線となる。些かのブレもない。そしてラスト・ショットでは、彼女もまた画面の奥へ奥へとゆっくり歩んでいくのだ。

category: 映画のはなし About Movies

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