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『クリーン』["Clean"] 


2009.09.27(Sun)

クリーン
2004年の作品だが、薬物の過剰摂取でロックスターであった夫を亡くし、自身も薬物依存から抜け出せないでいる歌手が、祖父母に預けている一人息子との絆を取り戻そうとする奮闘する物語は、その為に公開を引き延ばしていたのかと思えるほど、我が国では実にタイムリーであった。薬物中毒からの脱却には本人の意思はもちろんの事だが、周りに薬物摂取を思いとどませる人がいなければ到底無理である。彼女を取り巻く人々が、善きに付け悪しきにつけ、平等に(彼女の再生に何らかの役割を担って)描かれている事にも好感を持てた。
それにしてもマギー・チャンが好い。母国語以外に英/仏語を巧みに操り、孤独な魂の機微を繊細に表現してみせる。緊張の糸が切れた瞬間、嗚咽は唐突にやってくるものである。その演技の的確さ。そして、2度目の涙とのニュアンスの違いなど確かめてもらいたい。元パートナーであるオリヴィエ・アサイヤス監督との関係も良い影響を及ぼしていると見るのは勘ぐり過ぎだろうか。
やんちゃな役柄の多かったニック・ノルティも良い歳の取り方をしていて、今では義理の娘とその息子の仲を取り持とうとする老父の役柄がよく似合う。
キャメラマンの反射神経に委ねているような手持ちのシーンが多くあり、撮影のエリック・ゴーティエ(『モーターサイクル・ダイアリーズ』)も監督の要請に的確に応えているのが好い。目まぐるしい視点の移動は、時として船酔いのような感覚を観客に与えるが、見るべきものが正確に捉えられていればそのようなことは絶対に起きない。手持ちのみならず、長玉で被写体を追いかけるショットの美しさ切なさ、夜の工場地帯を切り取った画を筆頭とする引き画の数々など、本当に巧い。
惜しむらくは、情感たっぷりに唄ってはいるが、マギー・チャンの歌がお世辞にも上手いとは言えないことであろうか。ここはこの作品のもうひとつの肝であるから、なんとかしてもらいたかった。音楽はブライアン・イーノが担当。

category: 映画のはなし About Movies

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