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『3時10分、決断のとき』["3:10 to Yuma"] 


2009.09.20(Sun)

3:15
今でこそアメリカ映画と言えばアクションや特撮ものだが、我々から上の世代にとっては、西部劇こそアメリカ映画の代名詞であった。今は年に一本あるかないかの西部劇も、映画の舞台としては最も適したもののひとつなのだから、このジャンルはもっと作られても良いような気がする。本作は1957年に制作された『決断の3時10分』のリメイクである。不勉強なことに私はオリジナルを観ていないが、その当時としては珍しく単純な勧善懲悪タイプの作品ではないので、50年前よりは今の方がずっと似つかわしいような気もする。題名に“3時10分”とあるのでタイム・サスペンスだと思って観ると肩すかしを食らう。そうした要素はほとんどない。男の誇りをテーマとしたもので、最近観た中では舞台道具立てはまるで違うが『レスラー』が最も近い。
借金を抱え息子からも侮られる牧場主ダン・エヴァンズ(クリスチャン・ベイル)が、強盗団の頭目ベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)を刑務所のあるユマ行きの列車に乗せるため、2日の道のりにあるコンテンション駅までの護送を引き受けるはめになる。幾多の困難を乗り越え、最後には孤立無援となりながら、それでもベンを奪い返そうとする強盗団と命を賭して闘うダンの姿が、彼の息子とベンの心を変えていく。その道中で交わされる会話がよく出来ていて、ダンとベンの人物像を次第に浮かび上がらせていく。けれど、もうひとつ、決定的な何かが足りない。人が何かを選ぶ時には必ずその背中を押す要素があるものだが、その切っ掛けとなる言葉なり出来事が際立っていないのである。それをするのは積み重ねられたカットなのか、印象的なショットなのか。・・・いかにも惜しい。
ピーター・フォンダがピンカートン探偵社の賞金稼ぎに扮していて懐かしい。冷酷非常な強盗団の副頭目を演じるベン・フォスターもなかなか好い。『17歳のカルテ』『ウォーク・ザ・ライン』のジェームズ・マンゴールド監督。最近の西部劇は乾いた印象がまるでない。ニュージーランド出身のR・クロウとイギリス出身のC・ベイル、ギリシャ出身の撮影監督フェドン・パパマイケル(『フェノミナン』『ミリオンダラー・ホテル』)。それもまた時代なのであろうか。

category: 映画のはなし About Movies

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