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『扉をたたく人』["The visitor"] 


2009.07.25(Sat)

ジャンベ
9・11の後、アメリカで実施された極端な移民政策の方針転換は多くの非人間的な処遇を生んだ。アメリカという国がモラル・パニックを起こしやすい国である事は、歴史的に見て(禁酒法であるとか赤狩りであるとか・・・)明らかだろう。それまで移民難民に対して寛容であったのがあのテロ攻撃を機に掌を返したように非妥協不寛容になったのである。自分が移民である事さえ忘れていても済んでいた生活が突如として、アラブ系であるというだけでいわれなき差別と偏見を受けるのである。そういった状況を背景に人生への情熱を失ったかのようなひとりの平凡な中年男の再生が物静かな調子で描かれる。淡々としているが欲張りな映画である。閉ざされた扉(米国であり、またそこで生活する全ての人々)を開くのは結局は人の心であり、その契機となるのは自分と同時に他者を楽しませる事の出来る音楽である。全ての音楽好きにお薦めしたい。映画の中に出てくるアフロ・ビートの創始者フェラ・クティを無性に聴きたくなった。
脇役として幾多の映画に出演してきたリチャード・ジェンキンス(ついこの間も『バーンアフターリーディング』でお目にかかったばかりだ。)にはうってつけの役柄であった。「Not fair!」と叫ぶシーンの切なさ、あらゆる感情を飲み込んだラストの美しさは特筆されるべきだろう。
当初、4館程度の劇場でひっそりと公開された本作だが口コミで全米に拡大されたそうで、そんなところにアメリカの良心はまだ捨てたものではないと思うのである。

category: 映画のはなし About Movies

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