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ボクシングに人生を学ぶ。[Learns the life on the boxing.] 


2009.11.29(Sun)

スポーツは先の見えない人生を凝縮してみせてくれるような気がする。そしてその凝縮された人生はあくまでフェアである。四面楚歌で一度はどん底を味わった亀田興毅の復活と、ほぼボクサーとしての限界年齢を迎えた内藤大助の最後の挑戦は、それを見る者を感動させるには十二分に足るものだった。
大人に成るのは大変なことである。亀田興毅は今夜、ようやく大人として認められたのだと思う。闘い方を見れば判るとおり、内藤大助よりも数段も落ち着いていた。今回は寧ろ内藤の方が子供っぽく見えたほどだ。これから彼が内藤の年齢を越えるまでが本当の闘いになる。
世間は不寛容であり容赦がない。人より少しでも抜きん出た者が傍若無人であることを、そして人を見下すことをけして許さない。もしそれでも彼(とその一家)が以前のままであったなら、おそらく世間は彼らの息の根が止まるまで更なるバッシングを続けただろう。世間の風。それは彼にとっては貴重な通過儀礼であった。それによって大人に成ることを学んだのである。世間の理不尽さを恨んだところで何も変わらない。それに打ち克つ術を身につけること。それが大人に成るということではないだろうか。そしてそれが今回の見事な復活に繋がったのだと思う。
大人で居るのは更に大変なことである。内藤の傷だらけになりながら最後まで勝負を諦めない姿の前では、我々のどんな言葉も無意味であろう。最後の力を振り絞ること、それがあったからこそ彼の闘いは輝かしく成就する。久しぶりにボクシングを観たがやはり掛け値なしに素晴らしいスポーツだと思う。
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